0584-91-3406

〒503-0023 岐阜県大垣市笠木町650

岐阜県大垣市の内科、消化器内科、循環器内科、小児科です。訪問診療に対応しています。

臨床宗教師

アミターバプロジェクト

臨床宗教師の誕生とその背景

東日本大震災後の宗教者の対応

寺社教会を避難所として積極的に開放し、炊き出しや物資の支援をしました。
また、遺体安置所や遺骨安置所での読経ボランティアやコンサート、イベントの企画、傾聴移動喫茶(『Cafe de Monk』)などの継続した活動がありました。

Cafe de Monk(カフェ デ モンク)

お坊さんが運営する喫茶店です。Monkは英語で“お坊さん”という意味で瓦礫の中に“ホッとする”空間と安心して泣ける場を提供しています。
お坊さんに「文句」のひとつでも言いながら一息つく喫茶店です。
お坊さんもあなたの「文句」を聴きながら、一緒に「悶苦」します。

被災地では異なる宗教的背景をもつ宗教者同士が力を合わせた地道な活動が注目されました。
被災地での活動現場から宗教者の存在意義が見直され、人々の苦悩や悲嘆に寄り添うことのできる宗教者が求められていきました。

岡部健医師による臨床宗教師の提唱

故岡部医師は在宅緩和ケアを専門に診療所を早くから立ち上げられ、人が死に逝く現場に死を語ることのできる宗教者の必要性を感じておられました。
そこで、高い公共性を保った「臨床宗教師」の提唱をされました。

臨床宗教師の養成

被災地での活動から高い公共性を保った臨床宗教師を養成しようと、2012年4月より東北大学大学院に臨床宗教師を養成する実践宗教学寄附講座が開設されました。
この養成講座は、相手の声に寄り添って耳を傾け、高い公共性を身に付けるのが目的です。布教を目的としない接し方や幅広い宗教的ケアの提供方法を学びます。

僧侶や牧師らによる祈り

臨床宗教師の特色と役割

チャプレンとは

欧米の宗教団体で専門教育を受け、高い公共性を保った心のケアを行う宗教者です。欧米の病院やホスピスでは一般的であり、スピリチュアルケアと宗教的ケアを実践しています。
欧米では、病院や刑務所、軍隊、警察、消防、FBI、企業、大リーグといった様々な公共機関にチャプレンが配置されています。

チャプレンから臨床宗教師へ

「臨床宗教師」とは欧米におけるチャプレン(chaplain)の日本語訳にあたります。
日本の文化や宗教性に合わせた日本独自のチャプレンが臨床宗教師なのです。
チャプレンと同様に高い公共性を保ち、布教伝道を目的としないで心のケアをします。

スピリチュアルケアと宗教的ケア

スピリチュアルケア

病気や自然災害などで、生きる意味や生き方が見出せないような状況において、自分の支えとなるものを再確認・再発見することで生きる力を取り戻すケアです。
援助者は相談者の自己表現をサポートし、相談者の「気づき」を大切にします。援助者は相談者に助言をすることは基本的にありません。

谷山洋三理論

宗教的ケア

相談者の非合理的な体験(お迎え現象や神秘的体験・感覚)に意味づけをするケアです。
援助者は相談者に「気づき」や「助言」をし、宗教的な表現方法をします。
宗教的行為(儀式・聖典の言葉・祈り・祭具の使用)そのものがケアになります。

谷山洋三理論

臨床宗教師とは

最大の特色は布教伝道を目的とせず、傾聴を基本にスピリチュアルケアと宗教的ケアを提供します。
また、宗教・宗派の垣根を越えて宗教者同士が協力をします。公共的空間で多職種(医師・看護師・MSW・ケアマネジャー等)とも連携をし、心のケアにあたる専門家です。

相談者は、宗教や死についての専門家である臨床宗教師に語ることで、考えを整理することができます。臨床宗教師には安心して生を全うできるよう、死という暗闇に降りていく“道しるべ”を示す役割が求められています。

当院での取り組み

地域包括ケアシステム

超高齢多死社会を見据え「地域全体で治し・支える医療」である地域包括ケアシステムを推進しております。
住み慣れた地域で最期を迎えるには、多職種で構成される医療チームが必要不可欠です。当院の医療チームには臨床宗教師が配置され、多職種との連携をはかっています。

医療と宗教


多職種による「死生学」の勉強会

医療、介護関係者と臨床宗教師の僧侶や牧師とが共に死生学を学ぶ勉強会を開催しています。

当院は東北大学の臨床宗教師を養成する実習先として指定されており、医療と宗教の協働を目指しています。

当院における臨床宗教師の活動内容

在宅患者宅を訪問し、患者様とそのご家族の語る人生観や死生観に寄り添っています。
訪問先は宗教・宗派を問わず訪問し、1時間~2時間、傾聴することもあります。その中で希望があった時のみ読経や聖書などによる宗教的ケアも実践しています。

医療現場で避けられがちだった「死」についても相談できる臨床宗教師を地域包括ケアシステムに配置することで、在宅医療の資質向上を目指しています。

  • ベッドサイドで患者の話を
    聴く臨床宗教師

  • 読経による宗教的ケア

  • 終末期患者と会話を交わす臨床宗教師

  •  

     

ページのトップへ